サン・シュルピス教会は6世紀の大司教、聖シュルピスを祀った教会です。
17世紀に100年をかけ大修理を行いましたが、右塔は未完成のままです。
この時は左側が工事中で、全景を見れず残念です。

入って右にドラクロワのフレスコ画『天使と格闘するヤコブ』『悪魔を撃つ大天使ミカエル』の2作品があります。
こちらの『天使と格闘するヤコブ』の主人公ヤコブは、旧約聖書に登場する人物で、母と共に父を騙し長子権を奪ってしまいます。
怒った兄から逃れ、叔父のもとで14年過ごしますが、そろそろ両親の住むカナンの地へ戻ろうと決意します。
兄に贈り物を用意したものの、不安にかられ、家族たちを安全な場所に移動させ、ひとり兄からの使者を待ちますが、ある晩天使の姿をした神に襲われます。
夜明けまで続いた格闘の後、神はヤコブに今後「イスラエル」と名乗るように伝えるのでした。
当時、人は神の顔を見たら生きていられないとされていたのですが、ヤコブは神も認めた存在となったのです。
時間によっては見づらいため、壁画の右手の照明ボタンを観る人が押して、その都度点灯します。

この日とは別に日曜10:30から行われるミサに参列しました。
フランス最大規模のパイプオルガンの演奏がミサの前後にあり、非常に素晴らしかったです。
信者ではないので、後ろでひっそりパイプオルガンを聴くだけで退散しましたが、今まで数々のパイプオルガンを聞いてきた中で、こちらの演奏が一番心が震えました。
帰りに近くの「ジェラール・ミュロ」でパンとお惣菜をテイクアウトしました。

お惣菜、スイーツ、パンと売場は3つに分かれていて、自分の欲しい商品がある売場で注文し、レシートを持って、パン売り場横のレジでお会計です。
パンは支払いと同時に商品も渡してもらえます。
スイーツとお惣菜はそれぞれの売り場にレシートを提示して品物を交換します。
夕方ということもあり、少し店内は混雑していましたが、そのぶんじっくりとショーケースを眺めることができました。

こちらの「パテ・ド・カンパーニュ(田舎風パテ)」が今回の旅行で食べたパテの中で一番絶品でした。
また訪仏しましたら、サン・シュルピス教会の日曜のミサとセットで訪れたいです。

