今回のスペイン旅行の目的はサグラダ・ファミリアとコロニアグエル、トレド、そしてプラド美術館です。



サグラダ・ファミリアはスペインの東の端、地中海に臨む港町バルセロナのシンボルです。
初めて訪れたのは1995年で、毎回違った姿を見せてくれます。

いつ見ても圧倒的な存在感です。
建設は1882年にスタートし、最初は初代建築家ビリャールの手で設計が進められたのですが、教会と意見が合わず、翌年からガウディが2代目の建築家として就任します。
引用:Wikipediaより
それまでの設計プランを自分のものに作り替え、完璧な教会を目指して建築を開始したそうです。
こちらは生誕のファザードです。
イエス誕生の喜びを表し、受胎告知やエジプトへの逃避など、イエスの幼少年期の出来事が表現されています。
門が朝日に照らされるように設計され、彫像の制作のために生身の人間や死者を石膏で型どり、模型を作ったそうです。

今回もファザードにのぼりたいので8:50頃には到着しました。
2番目で生誕のファザードのエレベーターに乗れました。
支払いはエレベーター内で行うので、お釣りが出ないようにするとスムーズです。
受難のファザードは上り下りともエレベーター、生誕のファザードは下りは階段となります。

上の方は照明がないため、日が落ちてしまうと、手探り状態で階段を降りなければなりません。

曇りの日なども暗いので要注意です。
鐘楼の尖塔部分には白いタイルで神を賛美する言葉「Excelsis(より高く)」「Hosanna(神を賛美する叫びの言葉)」が記されています。

全部で約60個の鐘が取り付けられることになっているそうです。
ガウディは鐘の音を完璧なものにするために音響の研究を行ったほどで、時折聞こえる鐘の響きも素敵でした。
平日でしたので工事の様子を見ることもできました。

完成目標はガウディ没後100周年目の2026年です。
ただ塩害によってコンクリートが腐食しているので、並行して修復作業も行われていることから、2256年前後ともいわれているそうです。
宿泊しているホテル方面を眺めます。

1936年の内乱で未完成部分の設計書が消失してしまいました。
弟子たちが記憶を辿りながら建設をしている様子は、たびたびドキュメンタリー番組でも紹介されています。
楽しみにしていたステンドグラスも見事です。

ステンドグラスも随分はめ込まれてきました。
ステンドグラスからの光が虹のように柱に映し出されて、なんとも幻想的です。
画家のジョアン・ビラ・グラウ氏がすべてのステンドグラスのデザインを任されています。

ガウディが生前「森のようになる」と予言した内部は、その言葉通り樹木のような柱が32本配置されています。
高さ45mの天井は殉教のシンボルであるシュロの葉のモチーフで飾られています。

この年の11月にローマ法王ベネディクト16世が正式に教会と認定する聖別のミサを行うので、急ピッチで工事が進められています。

さすがに10時を過ぎるとエレベーター前にも行列ができています。

こちらは受難のファザードです。
装飾を極力シンプルにすることで、イエスの苦しみと悲嘆を表現しようとしたそうです。

ガウディが事故で亡くなった日、ポケットにはこの受難のファザードの原案が入っていたそうです。

十字架は鉄で制作され、先端には赤く「I」の文字が刻まれています。
これはラテン語のINRI(Iesus Nazarenus Rex Iudaeorum)の頭文字で「ユダヤ人の王ナザレのイエス」と書かれた罪状を表しているそうです。
イエスの足元には「死」を表す頭蓋骨、頭上には「夜」を表す月が配置されています。

「聖顔府」はどこからみても自分の方をみているだまし絵で、掘方はかなりの技術が必要で、一番力が入っていると昔ツアーで参加したときのガイドさんがおっしゃっていました。

時期的に観光客もまだ少なく、のんびり鑑賞することができました。

土産物店を見てから、ゲートをくぐって退場します。

今回は時間があったので、生誕のファザード向かいの公園から全景を撮影しました。
個人旅行客が同じように写真を撮っています。
ベンチもあり、サグラダファミリアを眺めながらのんびりできておすすめです。

完成イメージはこちらの動画(音声付き)がわかりやすいので、ご紹介します。
最終的に「生誕」「受難」「栄光」のファザード(塔)が建ち、12の塔は12使徒をあらわし、4の塔は福音書家をあらわします。
中央にイエスとマリアに捧げる中央塔が2本建てられ、計18本の塔がそびえます
観光後は「Cerveceria Catalana(セルベセリア・カタラナ)」でランチです。

英語メニューがあります。
スペイン風オムレツやカタクチイワシのフライなど定番料理をいただきました。


