スペイン

プラド美術館鑑賞

マドリードを訪れると必ず2度は訪れるのがプラド美術館です。

プラド美術館は85%が宗教画で、所蔵点数は8,000点を超えます。

フェリペ2世が援護者となったティツィアーノ、若いころから親しんだボスの作品が充実しています。

プラド美術館所有のティツィアーノの作品では、ギリシア神話に登場する『ダナエ』が有名です。

ダナエ

美しい娘ダナエは「いつかダナエの生んだ子に殺害される」という予言を信じた父によって塔に閉じ込められますが、ダナエに一目ぼれした全能の神ゼウスが黄金の雨となって塔に入り、ダナエと交わります。

そうして生まれたダナエの子が英雄ペルセルスです。

ティツィアーノはダナエを複数描いていますが、どの作品でも金貨で黄金の雨(ゼウスの象徴)を表現しているのが特徴です。

絵画を鑑賞するにあたり、ギリシア神話や聖書の内容がわかっていると、より見方が変わって面白いです。

阿刀田高さんのシリーズ(ギリシャ神話・旧約聖書・新約聖書・コーランなど)は軽いタッチで読みやすいのでおすすめです。

こちらはボスの『快楽の園』です。

初めて目にしたときは衝撃を受けました。

母には不評ですが、絵葉書を買って眺めています。

快楽の園

左パネルはエデンの園、中央パネルが好色の罪を表し、その罪を犯した者が右パネルの地獄図で罰せられています。

こちらはゴヤの『カルロス4世家族図』です。

カルロス4世家族図

王族の住むアランフェスの離宮へゴヤが通って、ベラスケスの名作『ラス・メニーナス』を参考に制作しました。

カルロス4世は善良でしたが政治には不向きで狩りばかりしていたそうです。

この絵の7年後、ナポレオンに侵攻され、このアランフェス離宮で皇太子より譲位を迫られました。

こちらは私が一番好きな絵でもあるムリーリョの『無原罪の御宿り』です。

無原罪の御宿り

「無原罪の御宿り」とはマリアの母アンナが受胎したとき、神の恩寵により原罪を免れたというカトリックの教理のことで、多くの作家がこの教理をモチーフに作品を描いています。

ナポレオンに略奪され、フランス政府の所有となったそうで、ベラスケスの1点と交換して買い戻されたとのことです。

クリスマスカードの定番で、温かみのある色合いと筆遣いが好きです。

こちらはベラスケスの『王女マルガリータ』です。

王女マルガリータ

ベラスケスの絶筆となった作品です。

過労のために完成前に亡くなったので、顔の部分は娘婿で弟子でもあったマルティネスによって加筆されています。

王女は15歳でオーストリアに嫁ぎ、結婚生活は幸せでしたが、22歳の時に痰を絡ませてなくなっています。

ベラスケスは3歳から王女を描いており、現在6点残存しています。

こちらはエル・グレコの『羊飼いの礼拝』です。

羊飼いの礼拝

エル・グレコが70歳のときの作品で、自身の墓所とするサント・ドミンゴ・エル・アンティーグォ教会のために制作しました。

ベツレヘムの3人の羊飼いのもとに天使が現れ、それぞれヒツジと羊飼い用の杖と笛を差し出してイエスが降誕したことを告げる場面を描いています。

プラド美術館の各作品については、中丸明さんの『プラド美術館』を読んでから鑑賞すると面白いです。

ところどころ下品な下ネタが入るのが玉にきずですが、中丸さんの本は『スペイン5つの旅』や『絵画で読む聖書』なども持っています。

今回の旅にあたり、再び読み直しておきました。

中丸さんの本を読むとスペインへ行きたくなります。

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