オランジェリー美術館はパリ3大美術館の一つで、冬の間オレンジを栽培する温室だった建物です。

以前訪仏した際は工事で休館していましたので、母がとても楽しみにしていました。

楕円形の2つの部屋に合計8枚の睡蓮の絵が展示されています。
睡蓮はモネがひときわ愛した花で、ジヴェルニーの庭の情景を63歳からの5年間で48枚の連作として描いています。

モネは水深1.5mの睡蓮の株を何度も動かして、86歳で死去するまでひたすら『睡蓮』に筆を入れたそうです。

地下は近代絵画コレクションが展示されています。
こちらはルノワールの『ピアノに寄る少女たち』です。

オルセー美術館やメトロポリタン美術館にも多少色合いの異なるほぼ同じサイズの作品があります。
こちらはマリー・ローランサンの『マドモアゼル・シャネルの肖像』です。

当時ローランサンに肖像画を描いてもらうことが流行になっていましたが、この肖像画の評判は悪く、シャネル自身も気に入らなかったようで受け取りを拒否しています。
こちらはモディリアーニの『ポール・ギヨーム肖像画』です。

モディリアーニはピカソやユトリロなどと交友があったものの、酒に溺れ自堕落な生活態度であったために孤立し、結核性髄膜炎により36歳で亡くなったそうです。
入場制限をしていますし、ルーブル美術館とは違い団体のツアー客がいないので、ゆったりと鑑賞することができました。

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