ノートル・ダム大聖堂の日曜ミサに行きました。
まずはホテルから10分ほどのパン屋さん「Le Pain Quotidien(ル・パン・コティディアン)」でクロワッサンの朝食です。
引用:Le Pain Quotidien HPより
ベルギーが本店だそうで、店内はナチュラルな落ち着いた雰囲気です。
今まで食べたクロワッサンの中で一番美味しかったです。
パンは天然酵母でジャムも数種類ありますが、テーブルごとに違うようです。
こちらは2人前で2010年当時20€でした。
他にゆで卵がつきます。
パンはとても食べきれませんでしたので、ジャムを挟んでお持ち帰りにしました。

朝食後はバスでノートル・ダム大聖堂へ向かいます。
ノートル・ダムとは「我らが貴婦人」の意味で、聖母マリアのことを指します。
中世ゴシックを代表する世界遺産で、6,500人収容できるそうです。
この日は日曜ミサということもあり大混雑でした。

中世以来、パリの中心部で最も高い建物で、大聖堂より高い建物が建たないように聖職者が屋上で見張っていたそうです。
今でもパリの中心部の建物は7階までに揃えられています。
「サント・シャペル」は「ステンドグラス」が見所ですが、ノートル・ダム大聖堂は「建築」が見所です。

東京都庁はこの大聖堂をモチーフにしたといわれています。
3つのポルタイユと呼ばれる門で構成されており、左の聖母マリアのポルタイユは3つの中で最も美しいものと評され、右の聖アンナのポルタイユは大聖堂の彫刻の中では最古のものだそうです。
扉口の上部には「王のギャラリー」と呼ばれる王冠をかぶった28人の人物が並びます。
これらは歴代の王と間違われ、1789年のフランス革命時に内部のステンドグラスと共に破壊されました。
斬首後、自分の首を持って歩いたとされるパリで殉教したサン・ドニの像もあります。

バスが少し遅れたため、10:00からのミサが始まっていました。
グレゴリオ聖歌が厳かに歌われています。

グレゴリオ聖歌の特徴は単旋律、無伴奏で歌うことで、現在残されているヨーロッパ音楽の中で、再現可能な最古の音楽だといわれているそうです。
グレゴリオ聖歌とはこういうものです。
最初の教会の鐘の音だけで癒されます。
直径10mのバラ窓が西、南、北側にあり、南はキリスト、北は聖母マリア(聖母の色、青で統一)をテーマにしています。

1456年名誉裁判で無罪になり、成人となったジャンヌ・ダルクの像があります。

大聖堂正面の広場にはゼロ地点があります。
何回も訪れているのに、いつも忘れてしまい、いまだ確認できていません。
こちらは大聖堂近くの無料公衆トイレです。

1回ごとに室内を自動洗浄しますので、前の人が出てきたら3分程緑色のランプがつくまで入れません。
誤って入ってしまうと不衛生な水でびしょ濡れになりますので要注意です。
先に母を入れて、その後入ったのですが、次の人がすぐに入りそうになり、全身で止めました。(トイレの水もドアが閉まらないと流れないのです)
パリはトイレ事情が非常に悪いです。
有料でも構わないので、もっと増やして欲しいと切に願います。
その後、全景写真を撮るため教会裏のアルシュヴェシェ橋へ行きました。
こちらはコンシェルジュリー(元王室管理府)です。

革命時には牢獄として使われました。
1371年に作られたパリ最古の時計が今も時を刻んでいます。

