1991年に世界文化遺産に登録された古都アユタヤへ行きました。
初代ウートン王によって1350年に開かれたアユタヤ王朝の首都アユタヤは「水の都」と呼ばれ、寺院や仏像を多く建立しました。
当時日本は徳川幕府時代で、朱印船貿易が行われていましたが、朱印状を持たない日本人商人も多く訪れ、日本人街を形成しました。
VELTRAのツアーに申し込みました。

「気軽に午後からのアユタヤ半日観光!人気の象乗り体験付きツアー」に参加します。(2019年現在午後のコースはないようです)
一人1,400Bでした。
13:30 | インターコンチネンタル・バンコク隣接、ナライパン店内(ナライ像前)集合 |
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15:00 | 3人の国王が眠る「ワットプラシーサンペット」、象に乗ってお散歩(約10分間) |
16:15 | 木の根に取りこまれた仏頭のある「ワットマハタート」 |
17:00 | 初代ウートン王によって建立された「ワットヤイチャイモンコン」 |
17:30 | アユタヤ地区出発 |
19:00 | インターコンチネンタル・バンコク到着・解散 |
13:30インターコンチネンタル・バンコク隣接、ナライパン店内(ナライ像前)集合です。
その前に近くのエラワンプームを参拝しました。

3組のツアー客と日本語ガイド、運転手の8名で出発しました。
ガイドさんはハキハキとした口調で、聞き取りやすかったです。
最初は「ワット・プラ・マハタート」です。

こちらは仏舎利(お釈迦様の遺骨)を埋葬するため建てられた重要な寺院のひとつです。
1350年ごろから栄えたアユタヤ王国の遺跡で、1768年ビルマ王朝との戦いに敗れてアユタヤは陥落しました。
主だった建物は破壊され、敷地内には頭部と右手が全て切り取られている仏像が無数にあります。
右手が金で覆われており、頭部には宝石が埋め込まれていると信じられていたためです。
歴史を忘れないように修復作業は一切行われていません。
敷地中央に高さ44mの黄金の仏像がそびえていましたが、激しい戦いの中で破壊されたそうです。
敷地内に「嘆きの仏頭」とよばれる像があります。

ビルマ軍に首をはねられ地中に埋められたものが、ガジュマルの木の成長とともに地上に現れたそうです。
カメラで撮影するぶんにはどのように撮っても構わないそうですが、一緒に記念撮影する場合は、仏像の頭よりも顔の位置を上にしてはいけないといわれました。

2011年の洪水で頭も水に浸ってしまったため、水に洗われ、今は白い顔になっています。
徐々に木に覆われていくので10年後にはもっと顔が狭くなるといわれています。

続いて「エレファントキャンプ」で10分間象乗り体験をしました。
象の背中は2階分の高さがありますので、階段を上った台の上から乗ります。
手すりをしっかり持ち、左右の動きに合わせると安定します。

象は農作業に使う重要な戦力でしたが、現在、象がする仕事は減る一方で、観光業に使うようになったそうです。
折り返し地点の広場で、違う象に乗った象使いにカメラを渡すと写真を撮ってくれます。(チップ100B)
世界遺産を眺めながらのんびりと象に揺られています。

象に乗った直後にもエレファントキャンプの人が写真を撮っているので、後で購入することもできます。
象使いが撮ってくれる写真は象のおでこあたりから上となります。
こちらは象の全体像が映っていますので、記念に購入しました。(記念写真300B)
タイには「象の日」があり、国民に親しまれています。

続いて「ワット・プラ・シー・サンペット」へ行きます。
こちらは初代ウートン王の宮殿跡に造らせた、ワットプラケオに相当するアユタヤ王朝の守護寺院だそうです。
ワットプラケオ内の仏塔はこちらのワット・プラ・シー・サンペットをまねて作られたそうです。

スリランカ様式の3つの大きな仏塔には、ラーマティーボディ2世と父・ウートン王、兄の遺骨が納められています。

これだけ大きな仏塔もかつて建てられていた寺院のほんの一部だそうで、周囲の骨組みだけ残ったレンガの柱を見渡すとその大きさに圧倒されます。
骨組みだけ残った礼拝堂は黄金で飾られていましたが、ビルマ軍によって燃やされてしまい、金はすべて溶かされ奪われたそうです。
続いて「ウィハーン・プラモンコンボピット」を参拝しました。

タイ最大の高さ17mの仏像を安置しています。
1951年の修復時に仏像の体内から何百体もの小さな仏像が発見されたそうです。

最後にアユタヤ最古の寺院「ワット・ヤイ・チャイ・モンコン」です。
ひときわ高くそびえるスリランカ様式の60mの大仏塔は、20代ナレースワン王がビルマの支配からの解放を祝って1592年に建造したものだそうで、中には仏舎利(釈迦の遺骨)が納められています。
こちらは復興され、現在も寺院として祀られています。
階段を登った先の寺院内には、本尊にあたるアユタヤ様式の黄金の釈迦仏やナレースワン王にこの仏塔を建てるよう進言した高僧の蝋人形があります。
帰りは少し渋滞にはまりましたが、19:10にはインターコンチネンタル・バンコクに到着しました。
この日は旅行中一番暑い日で、今まで経験したことのない暑さでした。
観光中は日陰がないので日傘が必須です。
私たちは冷却タオルも巻いていました。
冷却タオルは今回のバンコクではかなり使う機会が多かったです。
もう少しじっくり観光したかった気持ちはありますが、今回ツアーにしたことで、移動のことを考えることもなくラクでした。
暑い中観光して、冷えた車内でクールダウンできるのは有難かったです。

